2018-01-19

500文字読書感想文『たぶん、出会わなければよかった 嘘つきな君に』

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実は私、長らく本を読んでいなかったんです。『仕事』や『勉強』という意味では本を読んできたけど、こういった類の本を読んだのは、実に数年ぶりでした。

でも、思い出してしまった。他の世界にトリップする快感を。王道ではあるけれど、東野圭吾や伊坂幸太郎を読みふけっていたあの頃の高揚感を、思い出したのです。

妹にすすめられるがままに読んだのが『たぶん、出会わなければよかった 嘘つきな君に』という作品。

たぶん、出会わなければよかった嘘つきな君に (祥伝社文庫)


妹いわく、「えっ、嘘でしょ!? っていうのが5回くらいある」とのこと。年が明ける前に一章の途中まで(とは言ってもほんの40ページくらい)読んで、忙しさに忙殺されて読むのを後回しにしてしまっていた。でも、ほんのちょっとしか読んでいなかったにも関わらず、なぜか「最後まで読もう」と思っていた。

あの40ページに惹かれていたのか。表紙の美しさに惹かれていたのか。それとも、帯のキャッチコピーに惹かれていたのだろうか? ようやく41ページめを読み始め、その後2時間もせず読了した。気がつけば、泣いちゃってた。

ハッピーエンドではない。決してハッピーではないけれど、そうじゃないからこそ美しい作品もある。あの『タイタニック』もハッピーエンドじゃないからこそ美しかった。これは、そういう作品です。

表面上は同じ出来事でも、人によって真実はこんなにも違うのか。二章で語り手が変わったとき、ページをめくる手が止まらなくなる。

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